長年、飲食業界で培ってきた事業推進力や経営ノウハウを生かし、社会に新たな風を起こすおもしろい挑戦ができないか――そんな想いから株式会社スタートアッププランニングは誕生しました。

原点にあるのは、一起業家、一経営者として月日を重ねた私自身の体験でした。
ふるさと名古屋を離れ、手羽先唐揚の味を東京に広げることを目指して、はじめての店舗「鳥良」を立ち上げたのは1984年のこと。数えきれない試行錯誤の果てに行列のできる人気店へと成長し、新規出店を重ね、「家業」は「企業」となりました。
それから30年。ゼロからのスタートだった私たちの会社は、「磯丸水産」「玉丁本店」「鉄板二百℃」など9つのブランドを創出し、2度のM&Aと株式上場を経て、時価総額500億円企業へと発展を遂げました。

長い道のりの中で経験した数々の困難と、それらを乗り越えていく過程で磨いた知恵と知見は、私の一番の資産となりました。そして、それは今、「飲食業の次世代をつくる若い起業家たちへの支援」という形で価値を最大化しようとしています。

繁盛店の始まりにはいつも優れたアイディアがあり、社会に驚きと喜びをもたらす斬新な発想は若い世代から生まれます。時流を的確に捉え、最先端の風を感じ取り「良いもの」を発掘するのは、お客さまと同じ時代を生きる若い感性ならではです。

しかし、どんなに優良で希少なビジネスの種であっても、それだけで成功する企業をつくることはできません。設立30年で企業の99％は姿を消す、もしくは衰退するといわれる厳しい現実の中、いかに収益を確保できる事業として育て、持続的に発展するか、その仕組みづくり、組織づくりには相応の経営手法が必要です。

卓越したアイディアと実績に裏付けられたノウハウ。この2つが成功する企業の絶対条件であるからこそ、高い志のもと明確化された目標を持つ起業家と、飲食業界での経験の深い当社が手を取り合えば、無限の可能性が拓かれると私は信じています。

飲食業とは、「おいしさ」や「楽しいひと時」の提供で多くの笑顔を生み出し、それを通じて雇用や経済にも寄与できるビジネスです。そして、「人と社会の幸せにどれだけ貢献したか」を示すものが企業価値に他なりません。起業家と手を取り合い価値ある企業を共につくり、大きな成長を遂げ、私たちもまた喜びを分かち合える未来を築いていければ幸いです。

株式会社スタートアッププランニング

代表取締役　寒川 良作